熊野三社巡り
2019.07.29
今回はユネスコの世界遺産に登録された熊野三山の旅です。熊野三山とは広大な熊野の山に抱かれた神仏習合の霊場である熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社の総称です。熊野本宮、速玉大社には上四社、中四社、下四社の十二社があり、熊野那智大社は上五社、中四社、下四社の十三社となっている。
社殿名や祀られている神々もそれぞれ違う。
現在の熊野本宮大社は山の上に(小高い)あるが、もともとは現在の大斎原(おおゆのはら)にあった。明治22年の大洪水で破損し、残った上四社を山の上に上げたのが現在の熊野本宮大社である。尚、流失した中、下の各四社は大斎原に石造の小祠に祀られている。
旧大斎原は熊野川、音無川、岩田川の合流点である大斎原と呼ばれた中州にあった。
中洲と言っても橋が造られたのは江戸時代になってからで、それまでは着物の裾を濡らしながら音無川を渡ってお参りをしたそうである。まさに心身ともに川で禊をしての参拝だったわけです。
旧大斎原は1万坪以上の敷地の中に五棟十二社の社殿、神楽殿、楼門などが配置され、現在の数倍もの規模であったそうだ。そんな現在の大斎原は日本一巨大な鳥居(平成12完成、高さ34㍍、幅42㍍)を持ち、8月の「八咫烏の火祭り」ではライトアップされた幻想的な姿を見ることが出来る。
熊野本宮大社 鳥居 | 熊野本宮大社 | 入母屋造屋根 | 奉納旗の白参道 |
大斎原の大鳥居 | 世界遺産の証 | 流失の社殿の祠 | 熊野川 |
熊野速玉大社 | 拝殿 | 献木 邪祓(じゃばら) | 熊野那智大社 |
熊野那智大社からの展望 |